曲院風荷

曲院風荷とは、夏の日に蓮を観賞することを主題としており、蘇堤春暁の次、西湖十\景の第二位に位置している。「曲院」とはもともと南宋の朝廷が開設した醸造所のことであり、今の霊隠路洪春橋附近に位置していた。当時の西湖湖岸に臨み、岸に近い湖面では蓮の花が人工的に植えられ、夏の日が来るたびに、暖かい風がゆったりと吹くと、蓮の花の香りと酒の香りが四方に馥郁と広がり、人を飲まずして、また酔わしめたのであった。南宋の詩人王に詩贊があって次の通りある「避暑の人冷泉より帰り、埠頭の雲錦、晩涼の天。愛渠せる香陣、人に隨いて遠し、行きて過ぐ高橋、方に船を買わん。」(暑さを避けていた人は冷泉から家路につけば、埠頭には錦のような雲、夜のすずしさ。愛すべきかおりは、人々から遠ざかっていく。高橋を過ぎゆき、船をたのもうとする)。後に曲院は徐々に荒廃し廃絶してしまった。清の康熙帝は西湖十\景を品評した後、蘇堤跨虹橋のみぎわに曲院風荷景碑亭を建てた。後世にまで残ったのは、ただ一所の小さな庭院と院前の湖面の小さな蓮の花一片に過ぎなかったのである。現在の曲院風荷は1983年以来、徐々に建設された大型公園で、全園は嶽湖、竹素園、風荷、曲院と濱湖密林の五大景勝地に分かれている。公園の周囲には岳飛の墓廟、郭荘、杭州植物園等があり、西湖北岸において通年的に観光客が多く集まる遊覧地区を形成しているのである。
曲院風荷が最も人びとの注目をひくのは、夏の日における蓮の花の観賞である。公園内の大小の蓮花の池の中では、100以上の品種の蓮の花が栽培されており、その中でも特別人の心を虜にするのがこの蓮の花の景勝地であるといわねばならない。ここでは水面が主人公であり、紅蓮、白蓮、重台蓮、灑金蓮、並蒂蓮等の名花が分布し、蓮葉は連なり、蓮の花は妖艶な様相を呈している。水面上に架けられたさまざまな様式の小橋において、人はその橋上は過ぎると、蓮の花の中を通るようであり、人は花の姿に倚りかかり、花は人の顔に照り映え、花と人は互いに恋い慕うのである。
迎閣は遊客が高みに寄りかかって風景を賞でるために造られたものであり、閣に登って遠望すれば、「天に接するの碧葉、碧に窮み無く、日に映る荷花、別様に紅たり」の美しき風景を見ることができるのである。すがすがしい風がおもむろに吹き来ると、蓮の花の香りはひとしきりかぐわしく、人の心の中にしみ通り、その煩悩憂いを浄化するのである。迎閣の下は、蓮の花の文化の陳列室があり、人びとに対して「花中君子」が泥から出てくるのにもかかわらず、その泥に染まらないような高潔で節義あるさまが展示され、ここに身を寄せた著名な人物たちの価値、趣向、審美観が道?の追求と調和した種々の文芸の佳作に及んでいることを展示している。
岳湖景勝区は清代康熙皇帝が題書した「曲院風荷」景碑の小院を保存しており、この景碑は僅かに残った2つの康熙西湖十\景のオリジナルの碑の一つである。竹素園風景区は近年ようやく建築が完成して開放された。この園は清代初期の西湖名園の一つであり、竹石や亭や植え込み、曲りくねった流水は、俗世間から離れた静けさや、風流で上品な趣を醸し出している。
浜湖密林風景区は観光客のためにテント、ハンモック、竹木小屋を準備している。ここでは野外の炊事、釣り、娯楽、集会が可能\である。
園の北側は岳墳商業区に近く、風荷酒苑が開かれており、古に倣って醸造所といくつかの風格を備えた民族の趣が味わえる酒楼がある。 
中国語名:
曲院风荷(qǔ yuàn fēng hé)
中国語名の読み方:
チュイ ユェン フォン ホー
英語名:
Lotus Garden

曲院風荷の写真

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