尭廟

概況：
尭廟は、山西省臨汾市堯都区に位置する、中国で最も古く、最も規模の大きい尭帝を祀る廟です。西晋の時代に創建され、約1700年の歴史を持ちます。その所在地は、尭帝が都を置いたとされる「平陽」であり、「華夏第一都（華夏最初の都）」と呼ばれる由緒ある地です。廟は「三聖廟」とも呼ばれ、尭帝だけでなく、舜帝と禹帝も合わせて祀られており、中華文明の根源を感じさせる聖地として知られています。歴代王朝の皇帝も参拝に訪れ、特に清代の康熙帝や光緒帝、西太后も御幸した記録が残る、由緒正しい国家祭祀の場です。現在の建築群は主に清代に再建されたもので、広大な敷地内には、五鳳楼や広運殿をはじめとする壮麗な建築物が並び、数多くの貴重な文化財を収蔵しています。

見所：
五鳳楼：唐代に創建され、高さ19.3メートルの壮麗な楼閣です。尭帝と四人の賢臣を「五鳳」に例えた故事に由来し、「一鳳昇天、四鳳齊鳴（一羽の鳳凰が天に昇れば、四羽の鳳凰が共に鳴く）」という言葉で知られます。楼頂には30体以上の陶人形が立ち、風に揺れる様子は見事です。
広運殿（尭宮）：廟の中心となる主殿で、高さ27メートル、42本の巨大な柱が立ち並ぶ壮大な建築です。殿内には高さ2.8メートルの尭帝像と四人の大臣の像が祀られています。
尭井亭：東晋時代に建てられた六角形の亭で、中には尭帝自らが掘ったと伝えられる井戸があります。この井戸は「人類が川辺から離れ、井戸を中心に集落を形成した」文明の転換点を象徴する「天下第一井」と称されます。
「龍鳳之脈」：廟の入口から広運殿まで続く、全長約300メートルの石畳の参道です。中央には龍と鳳凰のレリーフが刻まれており、中国で最も縁起の良い道とされています。
尭宮古柏：晋代に植えられたとされる4本の古木で、「柏抱槐（柏の木に槐が絡まる）」「柏抱楸」「鳴鹿柏」「夜笑柏」など、それぞれに伝説を持つ珍しい樹木です。
尭字壁廊：歴史上の有名な書家や偉人が書いた「尭」の字を刻んだ石板を集めた回廊で、書道芸術としても高い価値があります。
ギネス記録の大太鼓：鼓楼に設置されている直径3.11メートルの世界最大の牛皮太鼓は、かつてギネス記録に認定されたことがあります。

入場料：
大人料金は35元から40元です。学生（大学生以下）は20元の割引料金が適用されます。身長1.2メートル以下の児童、60歳以上の高齢者、障害者、現役軍人、記者などは、有効な身分証明書の提示により無料で入場できます。尧庙(yáo miào)概況：
尭廟は、山西省臨汾市堯都区に位置する、中国で最も古く、最も規模の大きい尭帝を祀る廟です。西晋の時代に創建され、約1700年の歴史を持ちます。その所在地は、尭帝が都を置いたとされる「平陽」であり、「華夏第一都（華夏最初の都）」と呼ばれる由緒ある地です。廟は「三聖廟」とも呼ばれ、尭帝だけでなく、舜帝と禹帝も合わせて祀られており、中華文明の根源を感じさせる聖地として知られています。歴代王朝の皇帝も参拝に訪れ、特に清代の康熙帝や光緒帝、西太后も御幸した記録が残る、由緒正しい国家祭祀の場です。現在の建築群住所：
山西省臨汾市堯都区尭廟村、または秦蜀路南端。
公共交通機関：
臨汾市内からは、尭廟公園駅（尭廟公園站）行きのバスを利用できます。臨汾駅や臨汾西駅（高速鉄道駅）からはタクシーを利用するのも便利で、約15分から20分で到着します。廟内は広く、見学には1時間から2時間ほどを見込んでおくと良いでしょう。歩きやすい靴での来訪をお勧めします。
広運殿などの主要な殿堂内では、文化財保護のためフラッシュ撮影が禁止されている場合があります。表示に従って行動しましょう。
歴史的背景を深く理解するためには、現地でガイドの解説を依頼することをお勧めします。
旧暦の3月28日（尭帝の誕生日とされる）前後には盛大な廟会（縁日）が開催され、大変賑わいます。静かに参拝したい方は、この時期を避けると良いでしょう。
敷地内には「中華帝尭鐘」や「千家姓紀念壁」など、見逃せないスポットが他にも多数あります。ゆっくりと散策し、中華文明の源流に思いを馳せてみてください。