湖南省博物館
湖南省博物館は、中国の省クラスの歴史・芸術博物館である。同博物館は、湖南省長沙市の湖南革命烈士公園の北側に位置し、敷地面積は5万平方メートル以上、建築面積は2万平方メートルある。1951年3月に建設計画が始まり、1956年2月にオープンした。同博物館の収蔵品は11万点以上、そのうち、1級文物に指定されている収蔵品は763点ある。その中には、新石器時代の石器や陶器、殷(商)・周の青銅器、戦国時代の楚の文物、馬王堆漢墓の出土文物、後漢から隋唐までの湘陰窯と岳州窯の青磁、唐・五代の長沙窯の下絵付け磁器、唐代に書き写された王羲之の『蘭亭序』の書などがある。また珍品としては、人面紋の方鼎や象紋の大鐃(ドラ)などの殷の青銅器、長沙馬王堆の3つの漢墓から出土した3千点以上の貴重な文物と女性の湿屍(ミイラ)がある。長沙馬王堆の1号墓から出土したT型の帛画は、長さ2.05メートル、天上や人間社会、地下の世界の情景が描かれ、神話と現実が渾然一体となっている。3号墓から出土した28点の帛書は、12万字以上の文字が書かれ、その中には『老子』『周易』『経法』『戦国縦横家書』『五星占』『五十二病方』などが含まれている。これらの書はほとんど、早くから散逸してしまった古籍で、古代哲学や歴史、天文学、医薬学などの研究にとって、いずれも非常に高い価値をもっている。同博物館の常設展示は、「湖南歴史文物陳列」と「馬王堆漢墓陳列」で、そのほかこれまでに、「楚文物展覧」や「館蔵明清絵画展覧」「斉白石画展」など40あまりの展覧会が挙行された。同博物館が編集、出版した書籍や雑誌には、『湖南省博物館』(大型図録)や『長沙馬王堆1号漢墓』(発掘報告)など30種以上ある。
中国語名:
湖南省博物馆(hú nán shěng bó wù guǎn)中国語名の読み方:
フゥ ナン ション ボー ウ グァン英語名:
Mawangdui
湖南省博物館の写真
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