広西博物館

中国南方の古代少数民族が使用していた銅鼓の展示が充実している
広西博物館は南寧市の民族大道に位置し、1954年から建設工事が始まり、1978年には陳列用の新館も増築され、総面積が延べ1.29万平方メートルとなった。両側の建物が左右シンメトリとなった洒落たデザインは、建物全体が落ち着いた印象を与えるほか、明るい輪郭を呈していることから、中国南方建築様式と広西少数民族独特の建築芸術を共に取り入れた代表的建築だといわれる。中には「広西古代銅鼓展覧」、「広西民族民俗展覧」など五つの陳列区域に分かれている。
銅鼓は、特に中国南方少数民族の貴重な文物で、全国で今までに収蔵された610杖の中で、広西博物館には344杖も収められており、全国で量的にも種類的にもその数を誇っている。館内には世界最大銅鼓のほか、全国各地から寄せられた銅鼓についての資料などが陳列されている。「広西民族民俗展覧」では、それぞれ、広西地区のチワン族、ヤオ族、ミャオ族、トン族、モーランなどの11の少数民族の文化と風俗を紹介すると同時に、それぞれの民族文化の特色である服装、錦織り、ろうけつ染め、刺繍、花織り、建築などにおいての工芸技術を紹介している。また、これらの少数民族の重要な祝祭日に使われる品々の実物、写真、模型なども展示されている。
「太平天国革命在広西歴史陳列館」では、1851年1月洪秀全に始まる太平天国革命運動が、広西桂平金田村にて武装蜂起を起こす準備、増強、武装蜂起の経緯、及び広西地区での戦闘ぶりなどを詳しく紹介している。
中国語名:
广西博物馆(广西民族文物苑) (guǎng xī bó wù guǎn guǎng xī mín zú wén wù yuàn)
中国語名の読み方:
グァン シー ボー ウ グァン グァン シー ミン ズー ウェン ウ ユェン
英語名:
GUANGXI MUSEUMGUANGXI NATIONAL HERITAGE COURT
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