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蔡李佛拳

概況:

蔡李佛拳は、中国広東省江門市新会区崖門鎮京梅村を発祥とする南拳の一大流派です。1836年(清の道光16年)に陳享(1806年-1875年)によって創始され、師匠である蔡福、李友山、陳遠護の三家の拳法の精髄を融合し、その姓と仏門への由来をとって「蔡李佛」と名付けられました。動作は舒展大方で力強く、歩法は敏捷かつ安定しており、発勁は剛の中に柔を含み、動作と発声の配合を重視するのが特徴です。拳術だけでなく、棍術や刀術、風雷蕭や板凳功といった独特の器械術も体系化されており、その体系は拳術39套、器械類64套など合計193もの套路からなる庞大なものとなっています。2008年にはその歴史的・文化的価値が認められ、国務院により第二批国家级非物质文化遗产(無形文化遺産)に指定されました。現在では世界50カ国以上に伝承され、弟子は1000万人を超えるとされ、「北に太極あり、南に蔡李佛あり」と国際的に高い評価を得ています。

見所:

歴史的ルーツと「飲水思源」の精神:創始者陳享が自らの名ではなく師匠の姓を拳名にしたことからも窺える、師恩を忘れないという蔡李佛拳の根本精神を、発祥の地で体感できます。
独特の技法と発声:「域」「的」「益」「吓」「鶴」の五音を標式とし、特に「益、的、域」の三声は蔡李佛拳の特徴の一つです。これらは力を発揮するだけでなく、勢いを助ける役割もあります。
体系化された訓練システム:初級の四平橋や小梅花から、上級の虎形や鶴形、醉七仙に至るまで、49の拳術套路を含む合計193套の豊富な訓練体系を持ちます。
実戦性の高い武器術:棍術や大刀に加え、日常品を武器として用いる風雷蕭(短棒)や板凳功(腰掛け)、锄头功(鋤)など、実用性に富んだ武器術も見所です。
世界的な広がりと文化交流:その歴史的に海外に広く伝播した経緯から、国際的な文化交流の架け橋としての役割も果たしています。

入場料:

施設やイベントにより異なりますので、詳細はお問い合わせください。文化交流イベントや体験会の多くは無料または低価格で公開されている場合があります。
中国語名:
蔡李佛拳(cài lǐ fó quán)
蔡李佛拳の観光時間:
ハイシーズン:7:30〜17:30
ローシーズン:8:00〜17:00
(※ 蔡李佛拳関連の施設(始祖館等)や各種イベントは、それぞれ独自の開館・開催時間を設定している場合がございます。詳細は各施設の公式発表をご確認ください。)
蔡李佛拳へのアクセス:
主な関連施設の一つである蔡李佛始祖館は、広東省江門市新会区崖門鎮京梅村に位置しています。
公共交通機関:
江門市や新会区から京梅村方面行きのバスをご利用いただけます。最寄りのバス停から徒歩となる場合がございますので、アクセス方法については事前に最新の交通情報をご確認されることをお勧めします。
注意事項:
実際の拳法表演や訓練場を見学する際は、静かに鑑賞し、練習の邪魔をしないようご配慮ください。
施設内の道具や展示物にはむやみに触れないようお願いします。
夏季は広東省の気候が高温多湿となりますので、水分補給を十分に行い、熱中症対策をしてお出かけください。
伝統文化を尊重する気持ちを忘れず、スタッフや練習者への敬意を払ってご見学ください。

蔡李佛拳の写真

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