五台山

五台山は、峨嵋山、九華山、普陀山と並ぶ中国四大仏教名山の一つで、五台山の各寺院は、すべて詔によって建てられたといわれている。古来より敦煌の壁画に描かれたり、チベットから杜木のダライ・ラマがわざわざ訪れたりするほど古くから名をはせている。北魏の孝文帝、隋の煬帝、宋の太宗、元の英宗、清の高宗などの歴代皇帝も訪れている。
歴代皇帝、皇后が使者を派遣して、貢ぎ物を捧げ、それは北魏代から清代に至るまで途絶えることはなかった。
五台山は、中国で唯一、仏教とラマ教の二つの宗教を兼ね備えた道場であるため、チベットや内モンゴルの少数民族からも崇めらている。
五台山は、避暑地としても歴史が古く、“清涼山”という別名があり、夏季の平均気温は、平地より10℃ぐらい低い。それに五大山は五つの峰が聳え立って、その五つの峰は頂部が平で広いことから「五台」と呼ばれる。五つの峰の外側は台外と呼ばれ、台内の台懐鎮が五台山の中心地となっている。山中の気候は冷涼で、4月にようやく雪解けを迎え、九月には雪が積もる。
東台(望海峰)からは雲海の上の日の出が美しく、西台(掛月峰)の上からは、秋の夜月見をするのが最高で、北台(葉闘峰)の上からは、雪景色を眺めるのが美しく、南台(錦繍峰)の上からは、草木を鑑賞し、中台(翠石峰)は天体観測に最適の場所である。
五台山では、自然を楽しむほかに、山間に林立する古刹の宝塔は仏教の聖地として威厳を放っている。
五台山には約50の寺院があり、有名なものは、顕通寺、塔院寺、菩薩頂、黛螺頂、广済寺、万佛閣などがある。
中国語名:
五台山()
中国語名の読み方:
英語名:
Wutai Mountain

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